桜の開花といえば、多くの場合には、
「染井吉野(ソメイヨシノ)を指すことが多いですが、
ご存じ桜にもいろいろな種類があり、
今回はその中から黄緑色の花を咲かせる珍しい桜
「御衣黄(ぎょいこう)」
という桜にスポットを当てて、
東京23区内でこの御衣黄が見られる場所を
ご紹介していきたいと思います。
珍しい花の色合いもさることながら
東京23区内の公園では10本程度しかないことから、
年々その希少性から話題性が上昇中です。
是非、一度開花の時期に合わせて、
ご覧になって見て下さい。
【目次】
・御衣黄ってどんな花なの?【画像】
・御衣黄の開花時期
・東京23区内で御衣黄が見られる場所
・新宿御苑(新宿区)
・松陰神社(世田谷区)
・皇居東御苑(千代田区)
・柳森神社(千代田)
・浜離宮恩賜庭園(中央区)
・雷公園(江戸川区)
・飛鳥山公園(北区)
・東柴又小学校(葛飾区)
・東郷記念館(渋谷区)※未確認
上記の場所のどこに「御衣黄」が
植えてあるのかをこのページでは説明しています。
御衣黄ってどんな花なの?
そもそも御衣黄を見に行こうといっても、
どんな花なのかわからなければ、その場所に行っても
どれが御衣黄なのかわからないと思うので
まずは、画像で、御衣黄をご紹介。
とっても珍しい色をしていますよね。
黄色といえば黄色だし、緑だといえば緑だし・・・
黄緑色が一番近い感じがするのですが、
いかがでしょうか?
なぜ、このような色の花が咲くのかというと、
花弁に葉緑体をもっているからです。
最盛期(ピーク)を過ぎると花は赤みを帯びてきますが、
基本的には緑掛かったままです。
ちなみに御衣黄という名前は、
貴族が着ていた着衣の黄萌色に由来しているそうです。
※画像は「和子/源氏物語」より転用
種類としては、八重桜の一種です。
御衣黄の開花時期
基本的には、染井吉野(ソメイヨシノ)から
2週間遅れと言われています。
ですから東京では、4月の半ばごろが見ごろです。
東京で御衣黄が見れる場所
東京で御衣黄が見られる希少な場所がいくつかあるので
ご紹介します。
・新宿御苑(新宿区)
住所:新宿区内藤町11
電話:03-3350-0151
調べてみたら一本だけなんですって。
生えている場所は、
下記の新宿御苑の園内マップをご参照ください。
ちょうど真ん中やや左の「C3」という目印のすぐ右に
ありますが、見つかりましたでしょうか?
-新宿御苑園の見どころ(春)拡大版
https://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/2_guide/map/migoro1403a.pdf
・松陰神社(世田谷区)
住所:世田谷区若林4?35?1
電話:03-3421-4834
あの、学問の神様として有名な
吉田松陰が祀られている神社です。
松陰神社へは世田谷線の「松陰神社前」下車
徒歩3分です。
気になる御衣黄が植わっている場所ですが、
神社の入り口の鳥居のすぐ右側にあります。
世田谷線の風情ある電車に揺られて
桜を愛でるなんて乙ですね~♪
・皇居東御苑(千代田区)
住所:千代田区千代田1-1
電話:03-3213-1111
大手門をくぐってすぐのところにあるそうです。
三の丸尚蔵館と休憩場の中間あたり。
下記の地図の28と29のあたりです。
-皇居東御苑の略図
http://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/gyoen-map.html
皇居で見る御衣黄はまた格別でしょうね。
・柳森神社(千代田区)
住所:千代田区神田須田町2-25
電話:
最寄駅は、「秋葉原」駅で、柳森神社まで徒歩5分です。
この「柳森(やなぎもり)神社は、太田道灌が
京都から伏見稲荷を勧請したことに由来するそうです。
御衣黄は、鳥居のすぐ右側に植わっています。
下記の写真でもわかるでしょうか?
※画像は江戸東京博物館友の会サイトより転用
・浜離宮恩賜庭園(中央区)
住所中央区浜離宮庭園1-1
電話:03-3541-0200(浜離宮恩賜庭園サービスセンター)
最寄駅は、都営大江戸線・ゆりかもめの「汐留」駅で
徒歩約5分ですが、大江戸線の「築地史上」駅からも
徒歩7分ほどで着きます。
この浜離宮恩寵公園には、御衣黄が2本あります。
1本目は、庭園のほぼ南側。
下記の地図で言うと、
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/map028.html
南側のグレーの家の形をした印の上あたりです。
こちらの御衣黄には、
樹の名前の看板があるので分かりやすいです。
もう一本は、庭園の北西の真ん中あたりの
「野外卓広場」の南東寄りの辺りです。
こちらの方が、御衣黄により近づけるので
おすすめです。
個人的には、新宿御苑よりも、こちらの
浜離宮のほうが、好きです。
新宿御苑はちょっと観光客というか、レジャー客の
ようなお客さんが多すぎてゆっくりと観覧
出来ないという印象です。
・雷公園(江戸川区)
江戸川区 東葛西 9-21
最寄駅:東西線「葛西」駅徒歩20分
(葛西駅、一之江駅から都営バスあり)
雷公園と書いて「いかづちこうえん」と読みます。
旧江戸川沿いにある小さくて静かな公園です。
最盛期には、多くの人が写真を撮りに来ます。
ここの「御衣黄」は樹がとても立派です。
※画像はえどがわ環境財団HPより転用
柵に囲まれていて、
「御衣黄」の看板があるのですぐに分かると思います。
シーズン中は、夜間(18時~21時)に
ライトアップしているそうです。
・飛鳥山公園(北区)
住所:北区王子1-1-3
電話:03-3908-9275
最寄駅:JR京浜東北線王子駅下車すぐ、
都電荒川線 飛鳥山下車 すぐ
飛鳥山公園内の御衣黄は、
「紙の博物館」前に植わっています。
飛鳥山公園内ではこの1本のみです。
「紙の博物館」の位置については、
下記の園内マップをご参照ください。
-飛鳥山公園パンフレット
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/facility/055/atts/005518/attachment/attachment_1.pdf
・七社神社(北区)
住所:北区西ケ原2-11-2
電話:03-3910-1641
最寄駅:都営地下鉄南北線「西ヶ原」駅より徒歩 2分
都営荒川線 「飛鳥山」駅より徒歩5分
社殿に向かって左側に「御衣黄」、
右側に「福禄寿」が堂々と咲き誇ります。
※画像は、「七社神社Facebookより転用」
淡い緑とピンク色のコントラストが秀逸です。
下記の案内図の5番に「御衣黄」とちゃんと
書いてありますね。
-七社神社 境内のご案内
http://www.nanasha.jp/precincts/index.html
飛鳥山公園からほどちかいので、ここの2カ所は
セットで訪れてみるのも良いですね。
・東柴又小学校(葛飾区)
住所:葛飾区柴又5-12-15
電話:03-3658-5191
最寄駅:北総線「新柴又」駅徒歩3分
公立の学校に御衣黄が植えられているのは
珍しいですね。
葛飾区立東柴又小学校の「御衣黄」
情報は下記からご覧いただけます。
http://www.katsushika.ed.jp/ehi_shib/sakura/gyoikousakura.html
・東郷記念館(渋谷区)
東郷記念館の「御衣黄」については、
ネットのリストには出ていたものの、
「御衣黄」についての記事などが無かったため
電話して聞いてみました。
記念館に電話したところ、
そのような桜は無いとのことで、
「東郷神社」だと思うと言われたので、
神社に掛けてみるもやはり、「不明」
とのことでした。
う~ん、すっきりしない感じです。
どなたか真相が分かりましたら教えて頂ければ
幸いです。
今回は東京23区に絞って
情報を提供させて頂きましたが、
次回は、東京都下の「御衣黄」情報も
作成してお届けしたいと思っています。