みょうが(茗荷)といえば、「夏」ですね~
お味噌汁に入れたり、冷奴の薬味にしたり、甘酢漬けにしたり・・・
あの香りと歯ごたえがたまりません♪
(こちらはみょうがのサラダ)
実は、その「みょうが」を食べすぎると物忘れが多くなる
という噂?
があるのはご存知でしたでしょうか?
私も初耳だったので調べてみたのですが、
この、「みょうがを食べすぎると物忘れが多くなる」・・・という話の由来が
とっても面白かったので是非読んでみてください。
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みょうがを食べすぎると物忘れが多くなる?・・・由来その1
もっともよく知られているのがこのお話です。
由来1
昔、仏陀(お釈迦様)のお弟子さんに周梨槃特(しゅうりはんどく)という人がいました。
熱心な修行者で
悟りまで開いていたほどだったのですが、
物忘れがひどく、自分の名前さえもすぐに忘れてしまうほどだったので、
いつも自分の名前を首からぶら下げていたそうです。
彼の死後、墓から見知らぬ植物が生えてきたそうです。
その草を食べると周梨槃特(しゅうりはんどく)のように
物忘れが激しくなるということが噂になり、
生前、名前を首からぶら下げていたことから、
名前を荷う⇒茗荷
と名付けられ、
この話からみょうがを食べると物忘れが多くなる・・・となったそうです。
由来2(落語編)
こちらは、古典落語にみょうがを食べると物忘れが多くなる・・・
の由来となる「茗荷宿」という話があります。
お話の内容はこうです。
昔ある宿場町のはずれに
小さな「茗荷屋」という宿を営む夫婦がいました。
町はずれということもあり、
宿屋は繁盛しておらず、借金は嵩むばかりで困っていました。
ある時、身なりのいい男が「茗荷屋」に泊まりに来て、
自分の荷物を盗まれないように預かって欲しいと主人とおかみに依頼しました。
荷物の中身を確認すると、
中には、なんと、200両もの小判が入った財布と絹の反物などが入っていました。
主人とおかみは、
どうにかして宿泊客の男が自分の財布を忘れていってほしいと思い、
食べると物忘れをするといわれていた
自分たちの宿名でもある、「みょうが」をたくさん使った
「みょうがづくし」の夕食で男をもてなします。
みょうがの漬物、茗荷の炊き込み御飯、みょうが入りの味噌汁、
みょうがの天ぷらなど・・・
これで男は財布のことは忘れてしまうだろう・・・・
と主人と女将は期待していました。
翌朝
男は、宿へのあいさつもそこそこに急いで宿を出ていきました。
期待通りに男が自分の荷物を忘れて出て行ったもんだから
主人と女将は大喜び。
主人と女将:「いやぁ~、みょうがの効果はてき面だったのぉ~♪」
すると、先ほどの男があわてて戻ってきて、
「あまりに急いでいたもんで、わらじを履くのをわすれた。途中で足の裏が痛いので
わらじを履いていないことに気が付いた。」
といって、わらじを履いて再度出ていきました。
胸をなでおろす主人とおかみ
「これで200両はいただきだぁ~ね♪」
すると、またまた男が戻ってきて、
「街道へ出ると旅人がみんな荷物を持っていて、それを見て、自分が
荷物を持っていないことに気付いた。」
とのことで、自分の荷物を持って出ていきました。
残念がる主人とおかみ。
おかみ:「すっかりあてが外れたなぁ~みょうがの効き目はなかったのかなぁ~」
主人: 「いやっ、そんなことはないぞよ。あの男、宿代を払うのを忘れて行きよった~!」
おしまい
とこんな面白いお話があります。
細かい部分は情報源によって違ったりしていますし、
最後の部分のオチは、
主人も昨晩みょうがを食べすぎたので、男に宿代をもらうのを忘れた・・・
というものもあります。
youtubeで、このお話の「読み聞かせ」を見つけましたので、
よかったらどうぞ。
(わたしの書いた記事の内容とは少し違う部分もありますが・・・)
みょうがについてあれこれ
さて、みょうがと物忘れについて、いろいろと調べるうちに
分かったことが少し溜まったので、まとめておきたいと思います。
・みょうがの旬の時期
夏みょうが=7月~8月
秋みょうが=9月~10月
・みょうがの効能
みょうがの香りや歯ごたえには、食欲増進効果があるといわれ、
東洋医学では、みょうがは不眠症や生理不順などに効果があるとされています。
またみょうがの辛み成分には抗菌作用があるといわれています。
・東京にある茗荷谷とみょうがの関係
やはりかつてはみょうがの畑が多く存在し、収穫されていたそうな。
東京メトロに「茗荷谷」駅という駅名があるので有名だが、
「豊島区茗荷谷」などの町名は存在しない。
・個人的なはなし
ここまで書いてきてなんなんですけど、
実は・・・管理人は、みょうがが苦手でほとんど食べられません。
あの香りがどうも苦手です・・・苦笑
40代後半にもなってお恥ずかしい話ですね。
でもせっかくいろんなことがわかったので今年の夏は
挑戦したいと思います。(冷奴の薬味あたりからか・・・笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。